PMDDにカウンセリングは効かないのか

 

最近の私の拙著についてのAmazonレビューについて少しお話しします。

これまでたくさんのレビューをいただき、本当にありがとうございます。

 

 

私は基本的に、たった一冊の本だけですべてが伝えられるわけはないので、どんなレビューを書かれても仕方ないと思っています。

ただ、最近はカウンセリングそのものを否定する書き方のものも多く目につき、まるでカウンセリングに効果がないような書き方や、拙著をカウンセリング誘導本とまで書いているものもあります。

 

もちろん、カウンセリングは「人」対「人」が行うものですので、相性もあり、合う合わないがあるのは当然だと思います。

私自身も、過去にカウンセリングを受けた時に合わなかったこともありました。

ただ、それだけでカウンセリングはPMDDの解決にならないとの解釈をされてしまうと、それはとても残念なことなのです。

 

これまでも書いてきたように、日本はメンタルヘルス後進国です。記事はこちら

欧米と比べた時、カウンセリングで救えた命の数が、今の日本の自殺者数といっても過言ではありません。

 

もちろん、様々な意見があるのは承知です。

カウンセリングではない解決方法もありますし、それを望む人もいると思います。

しかし、PMDDに対して適切なカウンセリングを受けて、大きく改善している方がたくさんいるということも知っていただきたいのです。

 

私はPMDDのカウンセリングはとても特殊だと思っています。

PMDDは肉体や心の様々な要素が複雑に絡み合い、症状の出かたも毎月強度が違ったり、症状の波が大きく、気づくのも、受け入れるのも、改善するのも時間がかかります。

それはやはり女性ホルモンという機能が関わるからなのです。

 

PMDDのカウンセリングは、ただ心のつらさやトラウマを解放するためのものではありません。

話を聞いて、共感し、心を軽くするだけでは、根本解決にはならないのです。

肉体改善、生活習慣の変革、意識の改革のために必要な、栄養素や運動機能、脳機能の話、血糖値やセロトニンの話も必要です。

たった数百ページの本の中だけでは伝えきれないものを、カウンセリングの中でお一人お一人の体質に合わせてお話ししています。

 

 

PMDDを解決する方法論は、医師やカウンセラーによってたくさんあるでしょう。

しかし私は、このようなカウンセリング手法で症状改善を目指し、成功させています。

 

カウンセリングを否定するような、効果がないというようなレビューを書かれているのは、きっとこれまでにカウンセリングで嫌な思いをされたり、合わなかったからだと思います。

しかしその反面、カウンセリングで健康を取り戻し、心身ともに自分らしい人生に変化させている人もいるという事実も知っていただきたいのです。

カウンセリングにはそんな力があると、私は思っています。

 

 

 

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