人間関係

 

人間関係の中で、人と分かり合えないことはよく起きることです。

分かり合えないだけでなく、誤解されていたり、文句を言われたり、嫌な態度を取られたり。

おそらく多くの人が、嫌というほどこのような経験しているのではないでしょうか。

人と関わって生きる限りこれは避けて通れないものなので、「人生の一部」としてやりこなすほかないのでしょう。

 

ではそのような状況になったとき、どう対処しますか?

まず、その「問題の人」と、どれくらい近しいかによって対応は変わると思います。

 

通りすがりの人なら、嫌な気分にはなるかもしれませんが、たぶんすぐに忘れてしまえる事が多いと思います。

職場や、生活の中でどうしても避けられない人間関係も、なんとか最低限の関わりをするなどで距離を保つことはできます。

 

ではもっと近い人、友達はどうでしょう。

友達だと、わかってもらえなかったり、誤解されていたり、嫌われたりするとショックですよね。

それにパートナーだと、もっともっとつらいですね。

その関係がうまくいかないと、一日中、ずっと悩んでしまいそうです。

 

では親や家族はどうでしょう?

自分にとって一番近い存在である、父や母、兄弟や姉妹に理解されない、愛されていない、向き合ってもらえない。

これは人格形成や情操の発達においても様々な障害を生み出してしまいます。

それは、親や家族との関係は親密で、長期に及び、多大なる影響をそこから受けるからです。

そして家を出たり、結婚したり、距離が遠くなったように見えても、「記憶」によってその人間関係は続くものなのです。

 

このように、人間関係が自分に近ければ近いほど、「その人たちとどんな関係を築けているか」は、私たちに多大な影響を与えます。

そこには自分の人生を決定づけたり、生き方を変える程の力があります。

これがネガティブな関係ではなく、理解され、信頼され、味方でいてくれる関係性だったらどうでしょう。

きっと人生はポジティブな方向に変化するのではないでしょうか。

 

さて、ここからが本題です。

私たちにとって「一番近い人」は誰でしょうか。

それは「自分自身」なのです。

 

人間関係が近ければ近いほど、その関係性がどうであるかが人生を決めるとお話ししました。

では、自分との関係性はどうでしょう?

自分を理解し、信頼し、そして何があっても味方でいるでしょうか。

 

人生においての人間関係は、「自分とどんな関係でいるか」が、最も重要になります。

生まれてから死ぬまで、家族よりも長い時間を共に過ごし、この世の誰よりも一番近い存在なのです。

自分を理解し、信頼し、味方でいることは、自分の人生の基盤となります。

そして自分との関係性を良いものにしていくのに、もう遅いということは決してないのです。