PMSに効くラジオVol.37 〜昼夜逆転は体に逆流を起こす!?〜
毎週土曜日更新「PMSに効くラジオ」
ある20代の男性がうつ病と診断され、会社を辞めました。
彼は、うつ病と診断される前、連続夜勤という過酷な労働環境にいました。
この夜勤などによる「昼夜逆転」生活は、実は人間の身体メカニズムの根幹を揺るがす、体にとっての大惨事なのです。
うつ病発症の大きなポイントは「睡眠」です。
睡眠により脳内にメラトニンというホルモンが分泌され、体をリラックスモードにして、副交感神経はピークに高まります。
日中、活動するための交感神経が活発に働き、夜暗くなることで副交感神経と切り替わり、体は沈静化して体の様々なシステムを修復し、また日の光が出てきたら活動的に切り替わります。
これが人間の基礎的で根幹的なシステム、サーカディアンリズム(日動運動)で働く自律神経のバランスです。
眠りはこの根幹を正常に機能させるために必要不可欠で、睡眠不足も昼夜逆転も許されません。
そして、昼夜逆転による食事のアンバランス、日照不足なども、セロトニン分泌や自律神経を乱し、うつ病を引き起こすのに大きな原因となります。
つまり、昼夜逆転生活はうつ病を発症して当然の体をつくってしまうのです。
もちろん医療など、昼夜逆転が当たり前の職業もあるでしょう。
しかしそれは誰もができて当たり前ではないということを知っておかなければいけません。
それができる体質の人もいれば、それがとても大きな負担になってしまう体質の人もいる。
そして、うつ病は心の病気、メンタルが弱い人が罹るという認識もまだあるのも現実ですが、うつ病は心の病気ではない、脳の機能不全が原因という理解も必要です。
うつ病は誰もが罹る可能性があるということも知っておかなければいけません。
うつ病に罹患しないためにも、うつ病から回復するためにも、「睡眠」「食事(栄養素や食事時間)」「日照」が不足しないよう、人間の体の基礎的根幹を作るため、生活習慣を整える必要があります。
PMSに効くラジオVol.36 〜昼夜逆転は体に逆流を起こす!?〜