目に見えない自分らしさ② 調律の難しいピアノ
私たちの体は、一人ひとり微妙に違う働きをしています。
私はそれを、目に見えない自分らしさだと思っていますが、そんな自分の中に秘めた自分らしい肉体の働きを理解することで、自分らしく生きることは可能だとも思っています。
自分らしい肉体の働き、今日は自律神経について話したいと思います。
自律神経とはその名の通り、肉体を自動で律してくれる神経システムのことです。
つまり、意識せずとも肉体が命を維持するために、血圧、脈拍、呼吸、血液や体液の循環、消化や排泄に至るまで、オートマティックに調整するシステムです。
そしてこのシステムを正常に維持するのは、睡眠、日照、運動、食事などの基本的生活習慣です。
これは老若男女すべての人間に備わったシステムですが、実は生まれつき自律神経の調整がしづらい体質を持った人もいます。
例えば、少々荒く扱われても音が乱れないピアノと、湿気や気温の影響や、軽い衝撃など少々の刺激で音が乱れ、調律がむずかしいピアノがあるという感じです。
このような感じで、先天的に自律神経のバランスを楽に整えられる体質と、調整がむずかしい体質があるということです。
先天的に自律神経の調整がむずかしい体質の人の特徴として、低血圧、朝起きづらい、疲れやすい、体温調整しづらい、水分不足や睡眠不足で体調不良をおこしやすい...などの傾向があります。
また、人が大勢いる、初めて会う人、新しい環境や突発的な出来事などにストレスを感じやすい傾向、つまりHSP的な体質の人でもあります。
このような体質を持つ人は、幼少期から肉体的、精神的にストレスを受けやすく、学校生活、人間関係などにも影響を及ぼし、肉体的にも不快感を感じやすく、精神的にも生きづらいといったネガティブな傾向があります。
しかし逆に言えば、この繊細さや敏感さは様々な領域で感性として発揮され、学校生活や人間関係にも良好な影響を与えるポジティブな側面があることも忘れてはいけないところです。
さて、ここまででご自分の体質が当てはまる感じがありましたか?
実はこのような敏感で繊細な心身的体質を持つ人は、PMDDを発症しやすい傾向にあります。
PMDDには自律神経の働きも大いにかかわるためです。
さて、あなたは「こんな体質を持ってしまって人生損してる!」と思ったでしょうか?
もちろん私は思いました(笑)
でも、そんな「目に見えない自分らしさ」をより理解していくことで、今度はそんな気持ちが「そんな自分を大事にしたい」と思う気持ちに変化してきました。
さて、より自分を知るために...
次回は、体質別の自律神経失調症のお話しをしたいと思います。
では、また!
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