目に見えない自分らしさ① 違うことに気づく

 

最近、自分を知るという内容の記事を書いています。

ただ、自分を知るというと、どうしても性格的な部分や考え方にフォーカスされがちです。

でも「自分」って、性格や思考だけで構成されているわけではないのです。

 

私たちには肉体というものがあります。

案外、この肉体の部分の自分について知ることが後回しになっているような気がします。

私たちは人間としての見た目は周りと比べてもほとんど同じ。

もちろん、老若男女の違いは多少あっても、手足があって、二足歩行で、顔が一つで目はふたつ、など、見た目が変わらないならほとんど同じように機能しているものだと思い込みやすいのです。

特に同世代の同性と比較すると、決定的な理由がないかぎり、「自分は周りと違う」とはなかなか思えないでしょう。

 

でも、人間はひとりひとり血液成分が違い、ホルモンの分泌量が違い、脳の働きも違います。

体温調節のバランスも違うし、光を感じる感覚や、音に対する敏感さも違います。

暑さの感じ方や、寒さの感じ方、心地よいと思える温度も湿度も違うのです。

これが、目に見えない部分の「自分らしさ」なのです。

 

病気ではないし、検査でも基準以内、だからといってみんなが同じではないということ。

人間はすごく繊細なレベルで情報を感知して、ホルモンや水分の過不足を調整したり、体温や血圧、脈や瞳孔の調節をしているのです。

それが先天的に調節しにくい人もいれば、少々のことでは調節機能が乱れない人もいるのです。

 

この「目に見えない自分らしさ」を私たちはどれくらい自覚し、行動しているでしょうか。

「目に見えない自分らしさ」、つまり肉体内部で起きている自分にしかない機能の働きを知れば、もっともっと生きやすくなるのかもしれない。

逆に言えば、その自分の中の機能をよく知らないから、生きづらいのかもしれない。

 

 

そんな私も「目に見えない自分らしさ」に気づいて、生活を変化させたのはごく最近。

それから、どれほど自分を大切にできているかわかりません。

 

幼少期からの生きづらさがなぜだかわかる。

それは決して、性格的な部分や考え方だけではないのです。

肉体に備わった「目に見えない自分らしさ」を見つけてみませんか。

 

次回は、目に見えない自分らしさを見つめるための「自律神経」についてお話しします。

 

 

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