期待せず、期待もされず

 

かつての私は、すごく世の中に期待もしていたし、自分にも期待があった。

自分が努力すれば、世界は応えてくれると思っていた。

正しく生きていれば、自分の人生はうまくいくと思っていた。

 

世界への期待があったころ、なぜ世の中は理不尽なんだと憤った。

自分への期待があったころ、なんて私はできないやつなんだと憤った。

その憤りが新たな不安を作り、迷いを作り、目を曇らせていった。

 

目が曇った私は、真実を見つけることも、見分けることも、手に取ることもできなかった。

そしてどんどん視界が狭くなり、暗くなり、もっと不安になって、道に迷っていった。

 

世界に期待している時、私は世界が嫌いだった。

自分に期待している時、私は自分が嫌いだった。

そして人生は重く、苦しく、孤独だった。

 

 

そんな時間を過ごしていたとき、私は爆発して、一度壊れた。

体も壊れて、心も壊れた。

 

曇っていた目を涙で洗い流しながら、「わたし」の破片を探し出して、拾い集める。

拾い集めた自分のパーツを、見つめて、確かな場所に当てはめていく。

 

澄んだ目で、ひとつひとつ、本当の自分を修復していく。

はじめて知る、本当の私。

 

その私は、今まで自分が理解していた自分ではなかった。

弱い私、さみしい私、迷う私。

心も体も、はじめて知る私ばかり。

 

そんな私がこれまでの日々をがむしゃらに生きていた。

努力して、正しく生きようと、頑張っていた。

もういいじゃないか、そんな自分にもうこれ以上期待することなどない。

ありのままでいればいい。

澄んだ目で、自分を、世界を、ありのままに見ればいい。

 

世の中に期待せず、自分にも期待しない

誰にも期待されず、誰にも期待しない

 

ただありのままの自分でいることが、この世界においてどれだけ価値ある事なのか、いつの日か心と体で理解できる日がくるはず。

 

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