カウンセラーという肩書
ちょっとしたきっかけがあって、今日はずっと書きたいと思っていたことを書きます。
私のPMDDカウンセラーという肩書について、お話しします。
私は大学で心理学を学んでもいませんし、臨床心理士や公認心理士の資格も持っていません。
幸い日本では、有資格でなくてもカウンセラーという肩書を自ら名乗れますので、私はそれを利用しているだけのことなのです。
私は2014年からPMDDのカウンセリングを行っていますが、カウンセラーと名乗り始めたのは、実は2019年からです。
書籍を出版する際に、やはり肩書があったほうが良いということで、「PMDDカウンセラー」としました。
私は肩書に対して何の執着もなく、ただ、Holistic Remedyを主宰する森井恵子でいいと思っていました。
しかしそれでは、PMDDに悩む人が私を見つけにくいのですね。
私は肩書には執着はありませんが、PMDDに悩む人、苦しむ人を解放したいという思いには執着があります。
ですので、PMDDに悩む人が悩みを相談して、解決するために私を見つけてほしいと思い、「PMDDカウンセラー」と名乗りだしたのです。
本当は、相談員でもいいし、アドバイザーでもいいし、なんだっていいのです。
でも、たぶん悩んでいる人の多くが「カウンセリング」をしている「カウンセラー」を探すのが一番多いと思ったので、こう名乗っているのです。
もし私がこれから臨床心理士や公認心理士の資格を取るなら、大学に入りなおし、さらに資格取得のために大学院に行き、約6年を必要とします。
6年間もの間、私が資格を取るまでPMDDに苦しむ人を待たせたくないと思いましたし、6年あればどれほど多くのPMDDに悩む方の力になれるかを考えたのです。
実は私は昨年、アメリカのイエール大学の心理学コースを修了しました。(といってもオンラインの講座ですが)
それまでの7年間は独学でPMDDや心理を研究してきましたが、自分がこれまで独学で研究してきたことを、一流の教育で指導されている心理学とすり合わせてみたかったのです。
もちろん心理学コースで新たに学んだことはとても役立つものですし、また自分が独自に学んできたことを再認識することもできました。
しかし同時に、PMDDは心理学を学んだだけでは解決しないことも確信しました。
これまでも、ラジオやブログ、書籍の中でも書いてきましたが、PMDDは心理だけが問題ではなく、先天的体質や遺伝子的要素、また栄養学や運動療法からの解決も必要です。
つまり、臨床心理士になっても、公認心理士になっても、それだけではきっと私はPMDDを解決できなかっただろうと思うのです。
机上で学んだことだけでは、きっと今の私が行っているカウンセリングはできなかっただろうと思っています。
私のカウンセリングで取り入れているメソッドは、私のこれまでの経験に基づいているものであり、資格取得のための参考書から作られているものではありあません。
私がPMDDを発症してから解決するまでに4~5年、そしてその経験を海外や日本の研究文献と照らし合わせ、独自のカウンセリングとして体系化するのに約5年かかりました。
この自らの経験と多岐にわたる分野の研究を総合して、私はPMDDカウンセラーとして活動しています。
そのうち、有資格者でないとカウンセラーと名乗ってはいけないという法律ができるかもしれません。
その時には、私は「PMDD相談員のおばちゃん」としてカウンセリングをするつもりです。
つまり私は、自分のこれまでの知識や経験を必要としてもらえるなら、肩書なんてどうでもいいと思っているのです。
カウンセラーよりもっと、私を見つけてもらえる呼び名があるなら、私は迷わずその肩書を名乗ります。
「PMDD相談員のおばちゃん」それでもいいのです、悩んでいるみなさんがそれで私を探してくれるなら。
私は私の経験から、自らを役立てたいと思っているだけなのです。
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