ママたちのカウンセリング

 

「今日は子どもさんどうしてるの?」

 

「パパがみててくれます」

「実家が近いので預けてきました」

「託児所に預けてきました」

 

当然のことながら、カウンセリングにはお子さんのいる「ママ」たちもこられます。

カウンセリングを受けるために、一人になる時間を作るために、お子さんや仕事の都合を整えてくれていることに、私自身、胸がきゅっとなるんですよね。

カウンセリングが長引いて、パパとお子さんが帰ってきちゃったり、カウンセリングの後すぐに迎えに行ったり。

 

 

「ママ」は本当に自分の時間がない。

 

結婚して、出産して、当たり前のように家族を持つのだけど、女性の受け持つ役割はとても大きく、女性の身体にかかる負担、精神的な負担、そんな中で、産後のホルモンバランスの変化や月経も当たり前にあるのです。

日々のスケジュールも、睡眠も、食事も、仕事も、家族のサイクルに合わせて、その中で自分の中のサイクル(月経)とも折り合いをつけていかなければならない。

だから張り詰めてしまって、抱えすぎてしまって、壊れそうになる時がある。

 

実の親との関係、義理の親との関係、夫、子どもとの関係...

バランスがうまくとれているといいけど、一度崩れてしまうと修復に時間がかかる。

心も、体も、修復に時間がかかる。

 

女の30代、40代というのは、すでに更年期に向けて助走がはじまっています。

自覚以上に体力も落ちてきている、心も疲れはじめている、立ち上がるのに時間がかかる。

記憶力も、持続力も、集中力もね(笑)

 

そう、だから過信してはいけない。

そんな自分を年齢と共に許していきましょう。

できないこと、諦めることを受け容れていけば、不思議なことに、人生は軽く、自由になっていきます。

そしてそれは年齢を重ねないとできないことでもあります。

 

大切なのは、自分を責めないこと。

できない自分、弱い自分、頑張れない自分、疲れやすい自分。

そんな自分を受け容れられなくても、責めてはいけない。

自分を責めるとは、自分に刃物を向け、自分に毒を盛ること。

 

その代わりに、少し立ち止まって褒めてあげましょう。

ここまで頑張ってきた自分、全力だった自分、必死だった自分、耐えてきた自分。

「あなたはよく頑張った!」

誰に言われるより、自分に言われることが、背負ってきた大きなものをゆっくり溶かしていきます。

 

自分に刃物を向けるのではなく、花束をあげましょう。

自分に毒を盛るのではなく、温かいお茶をあげましょう。

自分を責めるのではなく、褒めてあげましょう。

 

家族が幸せでいることに全力のママたちへ。