10周年と、そして本音①
さて、10周年について先ほど記事を書きましたが、実のところの本音を少し書きたいと思います。
この半年ほど、私がブログやラジオから離れていたのには理由があります。
先日の記事にあるように、私は2014年2月からHolistic Remedyを立ち上げましたが、当初はまだまだPMDDどころか、PMSに対する認識も薄く、情報も限られていました。
その当時に私が発信するPMDDのブログ記事には反響も大きく、私の提唱する「こころとからだ両方へのアプローチ」に多くの方が共感してくださっていました。
そしてそのアプローチに基づくアドバイスを実践し、PMSやPMDDを改善される方も増え、これから大きく女性の生き方が変わるのではないかと、私は希望の光を見ていました。
そしてこの4~5年、多くの産婦人科や精神科によるPMSやPMDDの情報がインターネット検索上にあふれるようになりました。
それ自体は喜ばしいことで、より多くの人に正しい情報が拡散されること、より多くの方が治療にアクセスできる兆候でした。
しかしこれまで経過を見る限り、クリニックや医療機関に罹った人の多くは向精神薬や抗不安薬、睡眠薬やピルを使った「処方による治療」が施されており、根本的な解決からさらに足が遠のくというのが実情です。
もちろん、医師の中には解決に向け時間をかけてアドバイスし、根本治療に導いてくれる先生もいます。
しかしほとんどのクリニックでは一人一人に時間がかけられず、パーソナルな問題には手を付けられないまま薬だけによる解決方法が主流となってしまっています。
PMDDは様々なファクターが根深く絡み合い、大小の症状が波をもって発現しています。
そのため治癒にはより個人個人の持つ体質や生活習慣に着目し、そしてこれまでの成育環境や人間関係、どのような思考・感情傾向や固定概念を持つかなどを、時間をかけて紐解いていく必要があります。
しかし現在の医療体制ではその方法はあまりにも非営利的で、医師の負担を増幅させてしまうのが現実なのだと思います。
私はその現在の医療では補いきれない部分の、新たな解決の受け皿となれればと思っているのですが、医療機関や医師がPMSやPMDDについて説けば説くほど、私の理念はインターネット上では検索すらされなくなっていくのです。
皮肉なのですが、医療機関がPMSやPMDDに着目しだしたころから、私のウェブサイトにアクセスする人は激減したのです。
様々な方法を試しましたが、どんな方法も無駄打ちとなり、太刀打ちできませんでした。
そんな時間が数年続くごとに、誰にも読まれないかもしれないブログを書いたり、聞かれないかもしれないラジオを収録する私のモチベーションも維持が難しくなってきたわけです。
これが冒頭でお伝えした、私がブログやラジオでの発信から遠ざかってしまった理由です。
10周年と、そして本音②に続く