男の生理、女の生理

 

さて、家庭の中で、生理前や生理中をみなさんどうお過ごしでしょうか。

 

例えば、少し我が家のお話しをさせていただきます。

私のPMSは月によって変動はありますが、肉体的にも精神的にもコントロール可能な範囲です。

 

そんな私ですが、生理前で体が変わってくるころには、必ずその変化を夫に伝えます。

・むくみやすく体がだるい

・朝起きづらい

・だんだんお腹が痛くなってきた

 

そして生理がくると、体の様子や今のしんどさレベルを伝えます。

・長い外出をしたくない

・しょっちゅうトイレに行きたくなる

・血の気が引いてげっそりしてる

・食欲がないなど

 

 

そしてたとえば、自分でコントロール可能な範囲なのか、手伝ってほしいことがあるかどうかも伝えます。

「いま生理前だよ」「いま生理だよ」のサインを伝えることで、夫にもその心の準備ができることから、言葉で伝えることが実はとても大切だと私は思っています。

 

すると彼は、家事をするのがしんどいんだな、複雑に考える話はいまはやめとこう、キャパが狭くなって忘れっぽいんだな、と、なんとなく私の不調を予測した行動をしてくれます。

例えば私が不機嫌そうな顔をしていても、「しんどいんだな」「いま生理直前かな」と想像できるので、「自分に怒ってるわけじゃない」と、無駄な心配をせずに済みます。

これだけで、夫も私も生理前がすごく楽です。

 

 

イライラしやすくなった時も、「いま私、生理前だ、ごめんね」と言えるし、「なんだか落ち込んじゃった、しょうもないことだけど聞いて」と、生理前の自分を彼と共有します。

もちろん、これは男性側の関わり方もあるし、それまでどんなコミュニケーションをとってきたかも大切なのですが、少なくとも、「言葉で伝える」ことは私たち女性側の責任です。

なぜなら、「察する」なんて無理ですから。

 

男性にとって「生理」は、私たちが理解不可能な「男性の性」と同じです。

生殖に対して完全に違う生殖器を持ち、異なる脳の働き、ホルモンの働きをするので、お互いに想像すらできない未知の領域なのです。

 

ですので男性に対して「理解してくれない」「察してくれない」と感じても、それは永遠に理解できるものでも察せるものでもないということを、私たちが理解する必要があります。

生理は男性にとって、「取扱注意!」「さわるな危険!」のラベルが張られた、よくわからない、いつ爆発するかわからない小包が毎月届くようなものです。

だからこそ、言葉で伝えることが大事なのです。

 

理解できなくても、察することができなくても、人のつらさを想像して、「思いやる」ことはできると思います。

この「想像して思いやる気持ち」が男性側に生まれるだけで、私たちの生理前や生理中はとても楽になる。

大げさかもしれませんが、女性としての人生がとても楽になるのです。

そのために、男性側が想像しやすく、共感しやすくするために、言葉で伝えるのです。

 

 

そして実は、私たち女性自身が自分の生理前に気づいていないことも多いのです。

イライラが強くなったり、涙もろさではじめて、「ああ、生理前だった」と気づくこともあるくらい、自分でも自覚ないままに生理前を過ごしています。

私たちが無自覚であると、伝えることさえできません。

 

だから、まず自分が「生理前を自覚する」というのが大前提で、そのためには自分の心の変化、体の変化を常に観察して、内側に意識を向ける必要があります。

自分自身を理解して、その上で「いまこうだよ」と、大切な人に伝える。

これが生理前をうまくやっていくための第一歩かもしれません。

 

 

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